2009年08月20日

写真家が写真家を褒める

●いいと思ったら心から褒める

写真家が写真家を褒める。それはなかなかできないことだったと、ハービー山
口さんが先日のトークショーで言っていた。若い時に、一枚いいのがあったの
に悔しくてその写真家を褒められなかったことがあって、自分は小さいと思っ
たそうだ(いまはもちろん、よければちゃんと褒めるそうです)。

ハービー山口さんの一番新しい写真集には、アラーキーが帯で褒めてくれてい
るが、10も年下の写真を褒めるのもなかなか勇気がいるから、アラーキーは凄
いとも言っていた。そしてうれしかったそうだ。ぼくも10も年上のハービーさ
んに褒められてうれしかったです。つまりハービーさんも凄いのですよ。

みんな意外に思うだろうけれど、きっちり正面から写真家に褒められるという
ことは、ぼくもあんまりないんです。特に先輩の写真家の方からは。ハービー
さんにしてもそうだと思う。だから、うれしかったとわざわざ言ったんだろう
なあ。

[ところ]が人から言われるのでは、ところさんは凄いから当たり前、みたい
なニュアンスがとっても多いです。年下から言われる場合は、そういうのが一
番多いし、年上からは何となくはぐらかすような言い方が多い。シャイと言え
ばそうなのかもしれない。あとは悔しくて妬み半分、陰で悪口をいう人もいた
り……。

[ところ]は、いいと思ったら本当に褒める。もう少しでよくなりそう、って
ことも度々言うのだが、問題は、それを褒められてると思わない人が多いらし
いことだ。よくなりそう、って[ところ]としてはかなり褒めてるに近いし、
応援していることがほとんどなんだけどなー。のびて欲しいと思わなければ、
よくなりそうなんて言わないしね。

プロの場合は、特に手放しで褒めるというのは[ところ]の身近では数人しか
いないけれど、それは[ところ]としてはまったく本気で見てるってことなん
ですよ。

[ところ]は自分が上に行きたいという意識は強いけど、自分の評価で人を下
げて、自分が上がったように感じて喜ぶという考え方はまったくないです。人
を下げても、世の中から見た[ところ]の位置は同じですから。ただし、[と
ころ]はだれでも一応褒めとこうっていう性格でもないから、そこんとこよろ
しく。

●「One second book(1秒の本)」

さあ、いよいよ本が出る。楽しみである。ハードカバー、B5(257mm×182mm)
18ページ、2008年6月から9月までの初期作品を全て収録。渋谷の「one second」
撮影ポイントMAP、「One secondとはなにか」に迫る大学時代の友人とのメー
ルでのやり取りも掲載。1890円で販売。
ショップは

新宿御苑/蒼穹舎
川崎/PROGETTO
恵比寿、渋谷、他系列店/
NADiff

各ショップ、どこで購入してもポストカードがつきますが、蒼穹舎は大田通貴
さん(森山大道を見い出した方)が選んだ、〈東急文化会館跡地に吸い込まれ
る銀座線と工事現場の男〉が入ってます。PROGETTOの柳喜悦さん(80年代〜90
年代前半、六本木ABCで仕入れ担当)が選んだのは、〈渋谷東口バスターミナ
ルを駆ける少女〉が入ってます。NADiffは、本の中から[ところ]セレクトの
12作品がランダムで入ってます。

限定少部数なので、予約するのが無難だと思います。8月31日までに予約され
た方には、要望があればつたないサインですが、させていただきます。

●もうすぐ「東京フォト2009」

さて、ぼくの友人が9月4日からはじまる「東京フォト2009」について面白い文
章を書いていたので、紹介しようと思う。

 《シンモトテツシ 東京フォト2009》

 TOKYO PHOTO 2009の開催が近づいてきた。小生は、行けない(悲
 開催概要
 会期:2009年9月4日(金)〜6日(日)
 会場:ベルサール六本木1F/BF

 東京都港区六本木7-18-18 住友不動産六本木通ビル
 企画運営:東京フォト委員会
 同時開催:「PHOTO AMERICA」展
 協力:アメリカ大使館、サンディエゴ写真美術館
 

 詳しくは、所幸則氏の写真が掲載されているプレスリリース(PDF)を参照
 されたい。所幸則氏の写真が、こんなプレスリリースのトップで紹介される
 とは……。当然といえば当然だが、日本発の本格的な写真見本市において、
 所氏の評価がいかに高いかが分かる。ずっとこのブログでも彼のシリーズ
 「1sec」を紹介してきたが、やはり見るべき人たちは彼を見ている。納得だ。
 現物を間近で見たいもんだな〜〜、いやぁ〜残念。

 そして、今回の「東京フォト2009」には、所氏の大学の2年後輩にあたる菅
 原一剛氏の作品も出品されるはずだ。彼も秀逸な感性の持ち主だ。菅原一剛
 氏の写真を見たあと、所氏の写真を眺めてみると、あるいは対比でも良いの
 だが、ちょっとした面白い混乱がある、、(^^)

 菅原氏の「悩み多き写真」の答えが、所氏の写真の中にあるとでもいえばい
 いだろうか……。いや、逆だな……。所氏の写真を鑑賞した後、菅原氏や他
 の作家の写真を見渡してもらった方がいいかもしれない。色々な有名作家の、
 創作における迷いや悩みがきっと見えてくる。写真という媒体を通して、写
 真作家たちが何をやりたいと思ってきたのか、それらの答えが、所氏の作品
 の中に見え隠れするだろう。小生は、特に菅原一剛氏の写真に対して、その
 答えを顕著に感じたが、多くの人たちは何を感じるのだろうか。

「東京フォト2009」は、日本写真界の記念すべきイベントだが、写真界の新し
い一歩にもなって欲しい。[ところ]も、このシンモトテツシの言葉をふまえ
ながら見てこようと思う。

もちろん、この「東京フォト2009」のギャラリー21のブースでは、[ところ]
の作品集も売っています。ぼくも会場にいる予定ですが、回りのギャラリーに
行っていることもあるので、21に方に言って下されば会えるし、プリントや本
を買って下さった方にはサインもします。


【ところ・ゆきのり】写真家

CHIAROSCUARO所幸則
< http://tokoroyukinori.seesaa.net/ >
所幸則公式サイト
< http://tokoroyukinori.com/ >


posted by tokoro at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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